こんにちは!「ぴあサロン104」管理者の町田です。

本日は、新しく開設したカテゴリー「02 専門的な養育者支援プログラム」の初投稿として、私たちスタッフの活動に関する大切な一歩をご報告いたします。

実は、2026年8月20日(木)〜23日(日)の4日間、私町田(まっちー)と、主任スタッフの井上(みぽりん)の2名で、東京にて開催された「ポジティブ・ディシプリン®(PD)プログラム・ファシリテーター養成研修」に参加し、無事に前期課程(4日間の集合研修)を修了いたしました!

会場となったのは、緑豊かで美しい聖心女子大学のキャンパス。 朝から夕方まで、頭も心もフル回転させながら、全国から集まった熱い志を持つ仲間たちと共に、学びの深い濃密な4日間を駆け抜けました。


ポジティブ・ディシプリン®(PD)とは?

「ポジティブ・ディシプリン(前向きなしつけ)」は、2007年に児童臨床心理学者のジョーン・E・デュラント博士と、子ども支援専門の国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」が共同で開発した養育者支援プログラムです。 現在は、日本国内における公式な養成・普及窓口を「特定非営利活動法人きづく(ポジティブ・ディシプリン日本事務局)」様が担われています。

このプログラムが提案するのは、「たたかず、怒鳴らず、子ども自らが学び、のびのびと育つアプローチ」

日常の子育ての中で、言うことを聞かない子どもに対して、イライラしたり、つい感情的に怒鳴ってしまったりする場面は誰にでもあります。 PDでは、そうした衝突が起きたときに、暴力や罰(怒鳴る、叩く、脅す等)に頼るのではなく、**「親子の信頼関係に基づいて、子ども自身が自分で問題を解決し、将来必要な力を身につけられるように教える考え方」**を、養育者自身がワークを通じて見出していきます。

「こうしなさい」という育児の正解を上から教わる(ハウ・ツー)のではなく、日々の葛藤を安心して吐き出しながら、自分自身の「より良い子育ての軸」をみんなで一緒に探していくプログラムです。


なぜPDなのか?親ではなく「養育者」すべてに届く、唯一無二のプログラムである理由(代表・町田の想い)

世の中に数多く存在する子育て支援プログラムのほとんどは、血のつながった親と子を前提とした「親子支援プログラム」として設計されています。

しかし、私たちが日々の活動、そして「ぴあサロン104」で向き合っているのは、実親(血のつながった親)だけではありません。

里親、ステップファミリー(継親)、おじいちゃん・おばあちゃんなどの親族養育者など、さまざまな事情から「子どもの成長の途中で親の役割を引き継いで育てる人々=中途養育者」の皆様です。

実は、私が約10年前にこの「ポジティブ・ディシプリン®」というプログラムに初めて出会った際、その普遍的な素晴らしさに深く共感すると同時に、ある大きなお願いをさせていただきました。それが、プログラム内における「親」という翻訳を、血縁だけに囚われない「養育者」という言葉に変えてもらえないか、という提案でした。

この提案が受け入れられたことで、日本の「ポジティブ・ディシプリン®」は、実親、里親、継親など、子どもを引き受けて育てるすべての「養育者」が垣根なく学び、等しく実践できる、唯一無二のプログラムとなったのです。

私たち「ねっとワーキング」が設立当初から一貫して、実親だけではない広い意味を持つ「養育者」という言葉を用いて活動を続けている原点も、まさにこのプログラムとの出会い、そしてこの「言葉」への強いこだわりにあります。


大雨や地震を乗り越え、紡いだ「わたしの一歩」

今回の4日間の集合研修期間中は、記録的な猛暑に加え、東京地方に大雨警報が発令されたり、緊急地震速報が鳴り響いたりと、自然災害の脅威に緊迫し、心がざわざわする場面が何度もありました。

しかし、そのようなハプニングがあったからこそ、同じ教室に集まった全国のファシリテーター候補生やトレーナーチームとの結束はより強まりました。

指定教材である書籍「ポジティブ・ディシプリンのすすめ」(明石書店)を傍らに、お互いの生い立ちや日々の支援現場の課題、子どもたちへの想いを本音で語り合いました。 最終日のクロージングでは、参加者一人ひとりがこれからの決意を言葉にする「わたしの一歩」というセッションを行いました。

それぞれが「子どもを一人の人間として尊重し、権利を守る伴走者になる」という温かい誓いを胸に抱き、全員で研修を完了できた瞬間は、胸が熱くなるほどの感動に包まれました。


これからのステップ:10月からの「実地研修(2回)」に向けて

実地研修は、国際的に定められた養成カリキュラムに則り、実際のプログラム(2時間×全9セッション)を共同ファシリテーターチームで担当するOJT型の研修で、**「計2プログラム(2期)」**にわたって行われます。

  • 実地研修(1期目): 2026年10月~12月
  • 実地研修(2期目): 2027年1月~3月、または2027年5月~7月

この実地研修の1期目は、いよいよ今年の10月よりスタートを予定しております! これらのすべてのカリキュラム(養成研修と2期にわたる実地研修)を修了した段階で、ファシリテーターとしての活動が可能と判断されれば、正式に「認定プログラム・ファシリテーター」としての資格が授与され、2名以上でのプログラム開催が可能になります。

現在、私たちは「こどもの未来応援基金(WAM)」の温かいご支援をいただきながら「ぴあサロン104」を運営していますが、この専門資格の取得は、サロンの支援の質を大きく引き上げ、深刻な家庭課題(ネグレクト等)に悩む中途養育家庭(里親、ステップファミリー、親族養育の皆様など)へ、より専門的で一貫した「子どもの権利擁護」に基づく伴走を行うための極めて強力な武器になります。

また、現在セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)へ申請を準備している第2拠点の創出プロジェクトにおいても、本プログラムの実践は「子どものセーフガーディング(安全管理)」と「子ども主権の居場所づくり」を支える、最もコアな組織基盤強化策(ガバナンスと専門性向上)として位置付けられています。

子どもにとっても、大人にとっても、ありのままでホッとできる、そして「共に育ち合える」優しい地域社会を足立区に創り出すために。 私たちはこれからも学びを止めず、一歩ずつ進んでまいります。

素晴らしい研修をご提供くださった「NPO法人きづく」のトレーナー・事務局の皆様、そして4日間を共に勉強し合った各地の同期の皆様、本当にありがとうございました!

引き続き、10月からの実地研修に向けて、ねっとワーキング一同、全力で準備を進めてまいります。